髪の毛の材料となるのはたんぱく質です。たんぱく質はアミノ酸が結合してできています。そのアミノ酸の中で髪にとって重要な役割を果たすのが「メチオニン」。でも、これって体内で生成できないんです。だからこそ、美髪のためには、メチオニンを消費する飲酒、喫煙、疲れ目は美髪にNG!
「メチオニン」って一体何?
【メチオニンとは?】
体内で生成できないアミノ酸、(必須アミノ酸)のひとつ
なので食品から摂取するしかありません。
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髪の成分の99%は、約18種類のアミノ酸が結合したケラチンというたんぱく質で構成されています。健康な美しい髪を作るためにまず必要なものは、このたんぱく質。そして数あるたんぱく質の中でも高いヘアケア効果が認められているのが、必須アミノ酸のひとつである「メチオニン」です。
髪にとってどんな役割?
【髪が作られるまでの流れ】
・メチオニンを食べ物から摂取
→メチオニンによってシスチンが生成される。
→シスチンなどのアミノ酸の結合でケラチンが生成される。
→ケラチンは髪の主成分、髪そのものとも言える。
髪の主成分はケラチンというたんぱく質。シスチンなどのアミノ酸の結合でできています。そのシスチンを生成するために必要なのがメチオニンです。
メチオニンは体内でシステインを合成する働きがある必須アミノ酸です。メチオニンが不足すると、システインが合成できなくなるので、当然髪の毛は育たなくなります。
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メチオニンは、毛髪の健康はもちろん、薄毛や男性型脱毛症、抜け毛対策を考える上でも重要視されている要素となっています。
髪の99%は、約18種類のアミノ酸が結合してつくられたケラチンというたんぱく質からできています。メチオニンが毛髪に占める割合は1%程ですが、毛髪の健康に深く関係しているのです。メチオニン不足が続くと薄毛や抜け毛の原因となるといわれています。
飲みすぎは髪に良くありません!
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肝臓に入ってきた毒素や老廃物を排除したり、血中コレステロール値をコントロールする働きはメチオニンが担っています。メチオニンはアルコールや脂肪の摂りすぎなどから肝機能を守っているのです。
このように肝臓で大量のメチオニンが使われると、栄養素が髪へ行かなくなり、髪の毛を作りにくくなります。飲酒の際は量を控えめに。
喫煙はダブルで悪影響!
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メチオニンはコレステロールを下げる作用を持つものもあるのですが、喫煙によって増えた悪玉コレステロールを減少させるためにメチオニンが働くことによって、メチオニン不足となってしまい髪の毛を痩せさせてしまいます。
煙草に含まれているニコチンには筋肉を収縮させる働きがあります。筋肉が収縮すると、血管が圧迫されて細くなります。髪の毛の栄養は血液で運ばれるので、血管が細くなると毛根に栄養素が行き渡らなくなり、髪が育たなくなったり、脱毛が推進されるようになります。
悪玉コレステロールを減少させるためにメチオニンが消費されてしまい、さらには血流が弱くなることで栄養が行き届かない……本当にダブルで良くないんです!
目が疲れるのも良くないんですよ!
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メチオニンは、目の網膜を修復する働きも担っています。紫外線やパソコン作業などで目が酷使されると、メチオニンが大量に使用されるのです。すると髪の毛を作るためのメチオニンが不足し、育毛、発毛が阻害される原因となります。
目が疲れると、髪の毛をつくる材料が網膜の修復にまわされてしまい、
髪の毛があとまわしになるんです。
生存の危機の順番でいうと、髪の毛はほとんど最下位なのです。
髪の毛がなくても生きるのに支障はありませんから。
目が悪くなってもいいから美髪!と思ったところで、身体はそう思ってくれないんですよね……。