頭皮のべたつきに悩む女性が増加傾向です。べたつきはイヤな臭いやフケ、抜け毛や薄毛など、頭皮のトラブルを引き起こしやすくします。べたつきの原因と、改善する正しい方法を知っておきましょう。
なぜ、頭皮がべたつく?
シャンプーやヘアワックスなど整髪料が洗い残され、汚れとして蓄積されてべたつくこともありますが、べたつきは、頭皮の毛穴から分泌される皮脂の量が増えることが原因で起きています。本来、頭皮を守る役目を持つ皮脂ですが、何らかの影響で頭皮の状態が悪化したり、体内の中性脂肪が増えたりすることによって、皮脂が過剰に分泌されるのです。
過剰に分泌された、余分な皮脂は頭皮の毛穴を詰まらせたり、紫外線や空気に触れて酸化し、刺激のある物質に変わり、頭皮に大きな負担をかけたりします。その結果、大量のフケ、イヤな臭い、炎症、にきび、抜け毛、酷い痒みなど、頭皮のトラブルを引き起こしてしまうことがあります。頭皮は身体の中で最も皮脂腺が多い箇所であるため、それだけトラブルも発生しやすいのです。
頭皮の皮脂が過剰分泌される原因とは
頭皮の皮脂分泌が多くなる原因の1つに、体の酸化があります。ベタベタが気になる人は、肉類などの動物性の油分を控えて、魚や野菜を中心にした食生活に変えましょう。お肉を食べた時には、後でお酢を取るようにすれば、血液の酸化を防げますよ。
糖分や脂肪分のとりすぎ
頭皮がべたつくのは毛穴から分泌される皮脂の量が増えるから。
この皮脂の過剰分泌は、毎日の食生活が大きく関係してきます。あなたはケーキやチョコレートなどの甘いもの、または揚げ物や牛肉や豚肉などの肉類を好んで食べていませんか?このような甘いもに含まれる糖分や油や肉類に含まれる脂肪分のとりすぎは、体内の中性脂肪を増やし、結果的な頭皮の皮脂過剰分泌をまねきます。
食生活の乱れに心当たりがある人は、それがべたつきの大きな原因になっている可能性があります。
シャンプーのし過ぎ
頭皮が脂っぽいからと言ってシャンプーを一日に二回も三回も行うのはよくありません。シャンプーをし過ぎると頭皮の必要な脂が失われてしまいます。頭皮は皮膚はある程度の脂は必要です。必要な脂が失われると、人間の自己防衛機能が働き、脂を出して頭皮を守るという指令が自動的に出るのです。
頭皮の脂が足りないので、脂を出しているのに、シャンプーの頻度が多いとまた脂が足りなくなってしまいます。そして、さらに脂を出す指令が出るという悪循環に陥ってしまいます。
運動不足によるべたつく原因
現代人によくある原因として「運動不足による血行不良」というものがあります。運動不足による血行不良は、頭皮がべたつくだけではなく大きなトラブルのきっかけにもなってきます。現代では、デスクワークも増え、車や交通機関を見てもとても便利になってきました。便利になった一方で万年の運動不足が嘆かれています。
運動が不足すると体内の血行が悪くなり、頭皮だけではなく身体の新陳代謝も落ちるために肌の老化サイクルが早くなってしまいます。そうなると頭皮まで栄養が届かなくなり、頭皮が栄養不足の状態になります。栄養不足になると頭皮の免疫力が低下してしまい、頭皮がべたつく原因となるばかりか、抜け毛や薄毛を引き起こしてしまうこともあります。
カラーリングやパーマによる頭皮への刺激
カラーリングやパーマを頻繁に行っている人は、この刺激による皮脂の過剰分泌が考えられます。カラーリングやパーマに使う薬液は低刺激といわれるものでもやはり頭皮にとっては大きな負担。この刺激が頭皮状態の悪化をまねき、べたつきの原因になります。
朝シャンはNG
寝ぐせ対策やスタイリングのしやしさで、朝シャン派の方も多いのですが、実はこれもベタつきの一因になります。夜寝る前に1日の汚れを落とさず眠ってしまうと、睡眠中の肌サイクルを邪魔してしまいます。頭皮の新陳代謝がスムーズに行われ、皮脂の分泌を正常な状態にするためには、夜お休み前に髪を洗い、汚れをしっかり落としましょう。
べたつく髪をサラサラにするための方法
頭皮についた頑固な皮脂は、お湯で溶かして洗うのがベスト。下記の要領で洗髪を行うことで、ベタつきが気にならないサラサラ髪をキープできるようになりますよ。【サラサラ髪にするシャンプーテクニック】
①まずはシャンプーから・・・最初は髪についた埃を落とすためのシャンプーを行います。シャンプーの量は通常の半分でOK。
②湯船で頭をつけ置きする・・・①の後、良くすすいでから湯船に頭を鎮めて約5分ほど置きます。毛穴から汚れが浮き出てきます。
③再びシャンプーをする・・・仕上げは指のあらで頭皮をしっかりと洗っていきます。半分のシャンプー量で汚れが簡単に落とせますよ。
頭皮サイクルを1度正常に戻す必要があるのです。
▼頭皮と髪をぬるま湯で1分間洗う。
▼アミノ酸系シャンプーでマッサージしながら洗う。
▼左手の指で500円玉ぐらいの筒を作り、その中にシャワーを当てながらシャンプーを洗い流す。
▼なるべくリンス・コンディショナーは使わない。
▼お風呂上がりはしっかり髪をふいて、ドライヤーで頭皮を乾かすこと。
シャンプーは一日一回までとする。
できれば夜シャンプーして、朝に寝癖を直す必要があれば水だけで済ませてください。 使用するシャンプーは石油系界面活性剤のものは控えましょう。石油系界面活性剤のシャンプーは洗浄力が強いものが多いためです。できればアミノ酸系のものを使いましょう。 一日に何度もシャンプーをしている人が、シャンプーの回数を減らしたり、洗浄力がマイルドなシャンプーに変えたりしても、最初の一週間程度は頭皮の脂が気になると思います。それでも最初の一週間は我慢してください。
洗いすぎによる悪循環を断つにはやむをえません。 頭皮がべたつく人でもシャンプーの後は、頭皮の保湿をするようにしましょう。