漢方で考える髪トラブルの原因。あなたはどっちのタイプ?

漢方の考え方では、髪トラブルの原因は大きくふたつに分けられます。「滞っている」か「不足している」かです。改善できるおすすめ漢方と合わせて、東洋的な考え方をしてみませんか?

漢方における考え方

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髪は「血の余り」と考えられています。これは、血が十分にあって体内をスムーズに巡っていれば、髪を健康に保つことができるということ。
髪は「腎の華(じんのはな)」ともいわれ、生命エネルギーの源である腎の「精」が充実していれば、丈夫な髪が育つと考えられています。

髪トラブルの原因は大きく分けてふたつ

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漢方では、抜け毛の原因をおもに2つにわけて考えます。「滞りタイプ」と「不足タイプ」、あなたはどちらのタイプでしょうか……?
何かが滞っているので生えない(もしくは細くなる)タイプなのか、栄養が行き届かないので生えないタイプなのか、大きく二つに分けて考えることができます。
血液に十分な栄養があってこそ、お肌や髪の毛にも栄養が行き渡るというのが原則ですので、血液が不足した状態(漢方で言う血虚)は白髪や抜け毛の原因となります。
たとえ十分な血液があっても血液がスムーズに流れて頭皮まで届かなければ、髪の毛が細くなってきたり、抜け毛が増えてきます。この、血液のスムーズな流れを邪魔するものとしては、ストレスや冷え、湿気などの要因があげられます。

詰まってる?滞りチェック!

次の10項目のなかで、当てはまるものすべてをチェックしてみてください。
□ 肩こりや頭痛がある
□ シミができやすい
□ イライラしやすい
□ 胸やお腹が張りやすい
□ 生理痛がひどい(刺すような痛みがある)
□ 赤ら顔である
□ 脂っこいものや甘いものがすき
□ お酒や辛いものが好き
□ 便秘気味である
□ ノドがよく渇く
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上の5つに多くチェックがある場合……
気というエネルギーや血液の流れが悪いタイプです。ストレスなどの刺激は気のめぐりを妨げ、血液の流れも悪くさせるため、頭皮が詰まったような感じになり、毛髪の育成を促進できないようなイメージです。
オススメ漢方はこちら!
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気のめぐりが悪く、のぼせやイライラを伴なうような場合は「加味逍遥散」(かみしょうようさん)、血行が悪く、顔色やくちびるがくすんでいたり、腹痛がある場合には「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)が代表的です。どちらとも、ホルモンバランスを整える作用もあります。
下の5つに多くチェックがある場合……
体内に余計な熱をもちやすい「血熱」タイプです。食生活に問題がある場合が多く、熱を生みやすい体質ともいえるでしょう。
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「黄連解毒湯」(おうれんげどくとう)など、熱を下げて解毒作用の高いものがおすすめです。ちなみに黄連解毒湯は二日酔いや化膿性のニキビにも良く用いられる処方です。

足りてない?不足チェック!

次の10項目のなかで、当てはまるものすべてをチェックしてみてください。
□ 顔色が青白い
□ 髪や爪にツヤがない
□ 貧血がある
□ 眠りが浅い、よく夢を見る
□ めまいや動悸がする
□ ひざや腰がだるい
□ 耳鳴りがする
□ 長い間病気をわずらっている
□ 忘れっぽい
□ 元気がない
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上の5つに多くチェックがある場合……
毛髪をつくるもとである血が不足している血虚タイプです。
顔色が悪い、肌が荒れやすい、こむら返りをよく起こす、動悸がする、眠りが浅く夢をよく見るといった症状もあらわれやすくなります。
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虚弱体質なら血液も元気も補充できる「十全大補湯」(じゅうぜんだいほとう)や、冷えやむくみなどの症状も伴なうなら「当帰芍薬散」(とうきしゃくやくさん)もオススメです。
下の5つに多くチェックがある場合……
成長発育を司っている腎の機能が不足しているタイプで、先天的に体質が弱いという場合もあります。
腎の精は年齢とともに自然と衰えていくため、加齢によって髪の元気も失われてしまうのです。
オススメ漢方はこちら!
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腎は陰と陽を生み出す大元でもあるのですが、陰が不足していると、のぼせや口の渇き、寝汗などの症状が出てきやすく、「六味地黄丸」(ろくみじおうがん)などでケアすることがあります。

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