どうしてますか？育毛剤選び☆

知っておきたい医薬品・医薬部外品・化粧品の違い

育毛剤の種類には医薬品、医薬部外品、化粧品があります。医薬品は治療や予防で使われる薬のことで、医師の処方箋が必要な医療用医薬品と、薬局や薬店で購入できる一般医薬品があります。医薬品の育毛剤は効果効能がはっきり謳われているかわりに、副作用の恐れもあるため、医師の指導なしに使うことはできません。

医薬部外品は、薬の扱いではないものの、厚生労働大臣が指定した「人体に対する作用が緩和なもの」と定められたものが該当します。治療用ではないために効果効能は穏やかですが、認められた効果効能については商品に記載が可能です。また穏やかに作用するため長期間の使用が可能です。

化粧品は薬や医薬部外品以外のもので、人体への作用が穏やかなものを指します。とはいえ、化粧品が謳えるのは、皮ふや毛髪を健やかに保つためや、体を清潔に保つなど、皮ふの表面的な変化のみで、保湿以外の効能効果は記載できません。

頭皮の乾燥やフケが出る場合

男性は頭皮がベタつくという方が多いですが、女性は頭皮が乾燥していることが多いです。

女性はもともと皮脂分泌量が少ない上、毎日シャンプーをする方がほとんどなので慢性的に潤い不足になっている方が多いのです。

乾燥はあらゆる頭皮トラブルの元となります。頭皮が乾燥すると外部からの刺激に弱くなるので毛根が炎症を起すケースがあります。すると、抜け毛や薄毛だけでなくフケが発生する原因にもなるのです。

この場合、保湿効果のある成分を含む育毛剤を使うのがおすすめ。
以下のような成分が配合されている育毛剤を選ぶと良いでしょう。

保湿成分
トレハロース、ヒアルロン酸、ヘチマエキス、ベニバナエキス、オウゴンエキスなど

また、炎症を抑えて頭皮環境を改善してくれる有効成分、グリチルリチン酸2Kの入ったものだと高い効果が期待できます。

女性用育毛剤の選び方～フケが出る～

良くフケが出るようになったら、頭皮が乾燥しているかもしれません。頭髪の乾燥が原因で、抜け毛になるケースもありますので、その場合は保湿効果がある成分が配合された女性用育毛剤を選びましょう。
以下の様な成分に保湿効果があるのでおすすめです。
■ヒアルロン酸
■ヘチマエキス
■トレハロース
フケが大きい場合は皮脂が影響しているかも

細かいフケではなく、大きいフケが出る場合は頭皮の皮脂分泌が過剰になっている可能性が高いです。これによって毛穴が詰まり髪の毛に十分な栄養素が行き渡らなくなって薄毛になってしまいます。
その際の女性用育毛剤の選び方は、抗酸化作用や抗菌作用がある成分を配合しているものがオススメです。具体的には以下の様な成分になります。

■ペパーミント
■ウイキョウ
■ボダイジュ
■セージ

頭皮の血行を促進するタイプ

頭皮の毛細血管を拡張することで血流量を増やすもので、
成分には塩化カルプロニウム・苦参（クジン）エキス・セファランチン・センブリエキス・ニコチン酸ベンジル・ニンジンエキス・ビタミンEなどがあります。

頭皮がかさついていたり、頭痛がするときに頭皮を揉むとよくなるという方はこのタイプを選んで頭皮のコリを解消しましょう。

抜け毛が増えた
抜け毛の増加は頭皮の異常を知らせるサイン

抜け毛の増加は頭皮の異常を知らせるサイン
ホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンが優位になると抜け毛が増加します。男性ホルモンは、髪のもとになるタンパク質合成を阻害したり、皮脂の分泌を過剰にして毛穴を詰まらせたりと悪影響を与えます。抗男性ホルモン作用があるもの、女性ホルモン調整作用の働きを持つ成分が入った育毛剤が効果的でしょう。

＜抗男性ホルモン作用がある成分＞
チョウジ、黄金リキッドなど

＜女性ホルモン調整作用がある成分＞
フラボステロン、ヒオウギ、カッコン、カンゾウ、ヨモギエキス、アンセンヤクエキス、オトギリソウエキス、クララエキス、ビワ葉エキス　など

女性用育毛剤の選び方～オールマイティに有効な成分～

それでは、どんな抜け毛にも共通して使える女性用育毛剤はないのでしょうか？女性の抜け毛や薄毛はヘアサイクルが正常に機能しないことが原因となります。
ヘアサイクルを正常にするには血行促進や新陳代謝を上げることが効果的で、これはあらゆる抜け毛、薄毛に有効なのです。

■オタネニンジンエキス
■トウガラシエキス
■シャクヤクエキス
■ポタンピ
■紅茶エキス

女性用育毛剤と毛周期の関係
女性用育毛剤を購入する前に知っておきたい事。通常の健康な頭皮の状態とは、つの毛穴に対して髪は数本、頭全体では約10万本の髪の毛が生えています。髪の毛の太さは、平均0.1ミリと言われています。

女性の薄毛や抜け毛は、頭頂部を中心にボリュームが、なくなるのが特徴で、髪が細くなったり、本数が減ってしまい、薄くなることが多いです。女性特有の症状があるために女性用の育毛剤というものが存在します。「毛周期」というサイクルがありますが、トレスやホルモンバランスなどで、髪が成長する「成長期」が短くなったり、成長が止まった毛が自然に抜け落ち、「休止期」が長くなったりします。髪にボリュームがなくなるのはそのような理由からです。

中高年以降の女性の薄毛や抜け毛で、頭頂部の広範囲の毛が薄くなる「びまん性脱毛症」が一番多いと言われています。過剰な洗髪や、毎日のドライヤー、整髪料などで頭皮に負担がかかり、ダイエットによる栄養不足、経口避妊薬（ピル）によるホルモンバランスの崩れなどが起因してます。男性の薄毛同様、髪の休止期の割合が多くなった事も、原因とされています。

心理的、精神的ストレスが原因の「トリコチロマニア」は、年齢を問わずおきます。円形脱毛のような症状になる薄毛です。薄毛は様々な原因から起こりますから、症状にあわせた女性用育毛剤を使う必要が大事です。女性用育毛剤の正しい使い方を理解しましょう。

育毛剤の効果を引き出すタイミング

育毛剤はやみくもに頭皮に塗っても効果は生まれません。
「塗るタイミングが重要」だということを知っておきましょう。

多くの育毛剤では夜の使用を推奨しています。
夜の時間と言ってもお風呂に入った直後です。お風呂で頭を洗うと日中に溜まった汚れや古い角質が洗い流されます。
毛穴もスッキリとし、毛根まで通路ができているので、この状態の頭皮に育毛剤を使うのが最も効果的と言われています。

タイミングという意味では睡眠時間帯も重要です。髪の毛の成長ホルモンの分泌は夜の10時から2時までがピークと言われています。
この時間帯に起きていると髪の毛の成長はなかなか上手くいかないので、可能な日はできるだけこの時間帯に熟睡している状態をつくると良いでしょう。

その為には夜8時頃にはお風呂に入り、そして夜9時頃には育毛剤を使うのがベストではないでしょうか。このタイミングが最も育毛剤の効果を引き出してくれるはずです。

塗布量や回数を増やせば効果がアップするというわけではありません。ある部位に作用して期待する効果を発揮させるためには「適量、適法」が必要です。
育毛剤の効能をより効果的に発揮させるためには、頭皮を柔らかくして血行を促し、成分を十分に毛根部の細胞に浸透させることが必要です。
そのために塗布後、頭皮をもみこむようなマッサージをして頭皮を柔らかくし、血行をよくすることが大切です。