馬油はヘアケアにも使える万能アイテム。トリートメントとして使うと、髪をなめらかな手触りにしてくれる保湿力を発揮します。髪の水分量を保つことも大事ですが、油分を利用して潤いを保つことも必要です。
馬油とは
馬油は、日本ではなく中国で約4000年前から使われていたとされています。日本にやってきたのは約400年前と、椿油よりは後になります。火傷の特効薬としても重宝されている馬油ですが、肌だけでなく、ヘアケアにも有効で、馬油シャンプーとして利用されています。
成分
馬油は、本来植物の油脂に含まれる『高度不飽和脂肪酸』である「α-リノレン酸」を多く含む天然オイルです。人間の体では作ることが出来ない必須脂肪酸として注目されています。人間の皮脂にとっても近い性質を持っている為、高い浸透力を持ち、肌につけてもサラサラでべたつきません。効果
保湿力がある為、乾燥が起こらず、頭皮のフケやかゆみを防いでくれます。また、血行を促進させることで、髪に栄養分を与え育毛効果をもたらし、頭皮に塗り込むと殺菌効果が働き、炎症などをおさえてくれます。
馬油の特徴-食べられる(副作用なし)
馬肉は完全な自然物で御存知のように”さくら肉”とよばれ食用としても用いられます。当然馬油も食べる事が出来、全く副作用がないといっても過言ではありません。
馬油は髪にも使えるアイテム
カラーリングで痛んだ髪やパサつきや広がりが気になるという人も多いと思いますが、どんなヘアケアを使ったらいいのか悩むところですよね。お肌のケアはしっかりとしていても、髪の毛のケアまでしっかりとしているかというと、それほどでも無いかもしれません。そこでおすすめしたいのが「馬油」です。実際に馬油シャンプーやリンスもあるくらいなので、馬油が髪の毛に良いというのはご存知かもしれませんが、今使っているシャンプーやリンスがまだ残っている場合、新しく馬油のシャンプーを買うのはなんだか勿体ないですよね。そこで「ソンバーユ」などの馬油を使ってみましょう。
髪を健康に保つ効果
馬油の持つ高い栄養価と血液の循環を良くする働きによって、つやのある髪を保ち、抜け毛を予防することができます。馬油を頭皮につけ、揉み込むようにマッサージすることによって、頭皮に栄養と刺激が与えられ、さらに血液の循環も良くなるため、髪の健康を保つことができると考えられています。
馬油で美髪を目指そう
馬油の使い方は肌の保湿だけではありません。ヘアトリートメントとして使っても、乾燥したダメージヘアをしっとりとなめらかな髪にする効果が得られます。頭皮を潤して乾燥を防ぎ、フケの発生も抑えることが可能です。馬油には血行促進作用があるため、新陳代謝が活発になります。弱った髪にも充分に栄養が行き届きやすくなり、ハリとコシが生まれて健康な髪になることも期待できます。馬油は、人間の皮脂と近い成分ですので、頭皮のトラブルが起こる可能性は低い傾向です。
馬油シャンプー・リンスの使い方
1.シャンプーの前にお湯だけで予洗いし、軽く汚れを落とす。2.シャンプーを手にとり、まず髪全体にのばすようにつける。
3.髪全体を泡立てて、指先で頭皮もしっかり洗う。
4.充分すすいで石鹸分をしっかり洗い流す。
5.洗面器一杯のお湯に酸性リンス5~6ccをよく溶いてリンス水をつくる。
6.髪全体を泳がせるようにリンスする。
7.すすぎは軽く、または不要。
8.髪を傷めないように、ドライヤー乾燥は80%程度にする。
馬油を使った頭皮マッサージのやり方
1、入浴前、丁寧にブラッシングする
2、乾いた頭皮に馬油を塗り込む。
3、頭皮をひっかいたり、叩いたりしないように軽くマッサージする。
4、マッサージ後、ビニールキャップや蒸しタオルなどをかぶって15分ほど蒸す。
5、シャンプーをして洗い流す。
使いにくい人は馬油のトリートメントを使おう
馬油は肌なじみがよい油分ですが、髪につけて伸ばそうとすると加減が難しく感じる人もみられます。あるいは独特の臭いに抵抗がある人もいるでしょう。もっと手軽に馬油でヘアケアするには、馬油が配合されたトリートメントやシャンプーを使うことをおすすめします。
スペシャルケア
シャンプー後のタオルドライをした後の髪の毛にタップリと馬油を使い、タオルやシャワーキャップなどを使って5分以上放置します。その後シャンプーで洗って、必要な場合はリンスをするのですが、このスペシャルパックをすることで、髪の毛もしっとりとします。ちなみに使う時の量ですが、沢山使いすぎると髪の毛がべたついてしまいます。始めはのうちは少量から初めて、自分の髪の毛にあった量を見つけていきましょう。