最近では若い人や女性でも髪の悩みを抱えている方が少なくありません。なぜ、年齢や性別にかかわらず、こうも髪が少なくなってしまったのでしょうか?
禁煙のやり方によっては、かえってダメージになる可能性がある点が浮かんできました
その中には、およそ60種類以上もの発がん性物質も含まれているといいます。
発がん性物質は直ちに髪に影響を与えるものではありませんが、ニコチンなどの化学物質は、血管や自律神経に影響を与えることが分かっているのです。 まず、ニコチンは自律神経のバランスを崩し、身体を興奮・覚醒した状態にします。すると、頭皮を始めとする身体からは、汗や皮脂が分泌され毛穴を詰まらせるのです。
毛穴が詰まるということは、毛が生えなくなったり、生える毛が細くなったりすることを意味していますので、どんなに頭皮を洗っても、タバコを吸っていては意味がありません。
タバコを1本吸うと体温は2℃低下すると言われています
ニコチンなどの成分は、身体の血管を収縮させる効果があることが分かっています。
血流が悪くなれば、身体の末端にまで充分に血液が行き渡らず、本来必要な栄養や酸素が届かなくなってしまいます。必要な栄養や酸素が減れば、細胞は死滅し、毛髪を作っている細胞も弱まっていき、結果として薄毛・抜け毛につながっていくわけです。
食事などでせっかく取った栄養が、タバコを吸う事で身体から失われてしまうのです。髪にとって重要と言われるビタミンB、C、Eなどが失われると、髪そのものをつくるたんぱく質が充分に頭皮に届かなくなります。
もちろん、ビタミンが失われるということは、身体全体の不調にもつながっていきますから、「喫煙してもビタミンを沢山取ればいい」と考えるのではなく、喫煙を減らす、可能であれば喫煙を止めることを考えるべきです。
大前提として繰り返しになりますが「たばこを吸い続けても、髪が復活することはない」という点は重要です。たばこを吸っている限り、体には以下のような負荷が掛かっています。
ニコチンにより血管が収縮する
一酸化炭素で慢性的な酸欠状態になる
ビタミンCなどの栄養素が破壊される
吸えないとストレスが発生する
以上の点からいっても、禁煙は基本的に「体にプラスになる作用」があり、逆に喫煙すればするほど「体にはマイナスの作用」しか発生しません。
よく「禁煙したら髪が生えてきた」という声がある一方で「禁煙したら余計、髪が少なくなった」という声を聞くことがないでしょうか? 「髪が少なくなるなら、禁煙したくない」と思うかもしれませんがストップです。「禁煙したら髪が減る」、ここが「過程」の問題、つまり「悪い禁煙」にハマッてしまっているのです。
髪の毛を減らしてしまう「悪い禁煙」の元凶はすばり、ストレスにあると睨んでいます。遺伝的なものは何ともいえませんが、たばこの吸う吸わないが引き金になって髪の量が変化するというのであれば、禁煙すること自体が、心と体に強烈なストレスとなってしまっており、抜け毛を促進させてしまう場合もありえる、ということです。
タバコを止めれば、即抜け毛や薄毛が改善されるというわけではありませんが、現在の髪が置かれている状態を作りだしている要素のひとつには、必ず喫煙が挙げられます。
タバコを止める、禁煙をすることは難しいことではありますが、将来的な心身の健康と、抜け毛・薄毛改善のために、禁煙グッズや病院などでの治療を受けることをお勧めします。そうした取り組みが、髪を健康的に蘇らせてくれるはずです。