「ストレスがたまると抜け毛が増えてしまう」なんて話を聞いたことがあるかもしれませんね。ストレスがたまると終始、神経が休まらない状態です。
ストレスがたまると終始、神経が休まらない状態です。
休まらない状態ということは血管が緊張状態で収縮波が生まれないということです。 収縮波というのは簡単に言うと、波を打った血管の流れ。海をイメージしてもらうとわかりやすいですが、大きな波を立てて水が流れている方が水流が活発ですね。
しかし、波を立てていない海というのは水の流れが滞留しています。 それと同じことが血液にも起こるということです。血液を活性化させるには、ストレスをためないで交感神経と副交感神経の両方が交互に動くような循環を生み出せば血流の流れもよくなります。
ストレスがたまっているときは、交感神経しか働いていない状態です。いわば、さざ波状態です。
家に帰って来てからもずっと悩みが頭の中を駆け巡って、就寝時まで常に脳が緊張状態になってしまうと、血流が滞留して次第に毛根のほうまで血流がしっかりと行き渡らないという悪循環が生まれてしまいます。
ただストレスを溜め過ぎると髪の毛に大きな影響を及ぼす要因となります。 ストレスは抜け毛を加速させます。 気が小さく悩み症の人やハードな仕事で精神的に参っている人、責任感が強すぎる人などはストレスが溜まりやすいもの。 しかもそういう人に限って薄毛が多いのも事実。 ストレスは、免疫力を低下させ、「万病の元」になると言われています。 健康のためにも抜け毛のためにも過剰なストレスは改善が必要です!
ストレスは血圧などをコントロールしている自律神経を乱し、血管を収縮させ、血液の流れを悪くします。 血行不良は髪の毛を発育させる毛母細胞へ十分な栄養が行きわたりにくくなり、毛が細くなったり抜け毛の原因になります。
脳の神経を休ませる副交感神経を活発化させる必要があります。
副交感神経はどのような時に働くかというとリラックスした環境でご飯を食べているとき、本を読んだり音楽を聴いているとき、余計なことを考えないでテレビを見ているとき、お風呂に入っているとき、就寝時など心身ともにリラックス状態になると働く神経です。
「緊迫した場面や緊張状態の場面ではアドレナリンが出る」などと言いますが、逆に神経がリラックスしている状態はアセチルコリンと言われる物質が働き、体を安らげる状態にしてくれます。
「緊張と緩和」という言葉があるように緩和させる環境に身を置くことができれば、副交感神経もうまく働くといえるでしょう。
副交感神経が働いているときは血管が緩んで筋肉も緩みます。また、そこから気持ちのスイッチが入って交感神経が働くことで血流の流れを活性化させる効果が期待できます。
あまりにも交換神経が優位な時は、ストレスによる自律神経失調症などの病気が発症してしまうケースもありますので、髪のみならず体調にまで異常をきたしてしまう可能性があります。 できるだけリラックスすることを日頃から意識したいところです。