女性の身体はデリケート。ちょっとした出来事でもホルモンバラスを崩す事もあるとか。仕事に家事にと毎日忙しく働いている人は尚更ですよね。少しでも良いバランスを保ちたい。今回はホルモンバランスの崩れからくる抜け毛を調べてみました。
ホルモンバランスが崩れると抜け毛が増えるの!?
◆「ホルモンバランスの乱れが髪の抜け毛に影響を与える」ホルモンバランスの乱れ
男女問わず、抜け毛の一番の原因といわれているのが加齢。ではなぜ、年齢を重ねると薄毛になってしまうのでしょうか。
ひとつは血管や毛母細胞そのものが老化してしまうためですが、女性の場合、ホルモンバランスが乱れてしまうことも大きな原因です。
それに起因するのが女性ホルモン。女性ホルモンにはエストロゲン(卵巣ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。
健康な人はこの2つの分泌がバランスよくおこなわれ、約2週間ごとに優位を繰り返していきます。
この2つの女性ホルモンのうち、髪の毛の発育に関係しているのがエストロゲン。エストロゲンの働きの中には髪の毛の発達を促進させる効果もあります。
ところが、なんらかの原因で、ホルモンバランスが乱れ、エストロゲンの量が減少すると、抜け毛が多くなってしまうのです。
◆ホルモンバランスと髪質の関係性髪の毛は男女共にホルモンバランスの影響で、髪質や毛量に違いが出てきます。
女性の場合は女性ホルモンが優位になっているので、年齢を重ねてもそれほど薄毛が進行しませんし、髪が極端に細くなるということもありません。一方男性の場合は男性ホルモンの量が女性よりも多くて、そこに還元酵素が付着することでジヒドロテストステロンと呼ばれる悪性の男性ホルモンが活性化され、薄毛が進行するという状況が生まれてしまいます。
女性の場合は男性ホルモンの量が少なく、還元酵素と結びつく可能性が非常に低いため、ある程度の年齢を重ねても髪の毛が維持できるのです。
女性の抜け毛・薄毛の原因で、
ホルモンバランスの崩れからくる
抜け毛が一番多いそうです。◆女性ホルモンの減少
閉経後の更年期になると、エストロゲンの分泌が
減少することから毛髪の成長期が短く休止期が
長くなってしまいます。28歳位で卵巣の機能はピークに差し掛かるので、
更年期前でもエストロゲンの減少は徐々に
始まってきます。個人差がありますが、女性ホルモンの減少による
抜け毛はあるようです。
◆「男性ホルモンが多いとヒゲが濃い」「女性ホルモンによって丸みを帯びた体つきになる」
というような話を耳にされたことがあると思います。ホルモンは身体の至る所に作用するため、ホルモンバランスが崩れると異変となって現れます。それは髪の毛も例外ではありません。しかし、この「ホルモン」については「何となく体の形成に影響する」ということ以外、一般的には知られていません。
健康な髪の毛を育てるためにもホルモンの知識を増やしておくのは重要です。そこで今回は髪の毛とホルモンバランスの関係を解説していこうと思います。
◆女性の薄毛の原因・ホルモンバランスの乱れエストロゲンは、毛髪を発達させ、毛髪の成長期を持続させる、という働きがあります。産後の抜け毛のお話や、50代女性の薄毛の原因のお話でも触れさせていただきました。
ホルモンにはいろんな種類がありますが、薄毛改善に一番関係してくるのが、女性ホルモンの中のエストロゲン。
エストロゲンが減少することで、髪の成長期が短く、休止期が長くなってしまいます。
1つの毛穴から出る髪の本数が減ったり、髪そのものが痩せたりします。更年期、産後、病後、ストレスによりホルモンバランスが崩れてしまった場合、薄毛に発展する事になるのです。
原因は加齢だけではない?
女性ホルモンが減少したり、ホルモンバランスが崩れていくのは加齢だけが原因ではありません。
若いうちに、薄毛が進行してしまったり、髪が細くなってしまうのはストレスを長期間溜め込んでしまったり、食生活の乱れた習慣を送っていると薄毛が進行してしまう可能性があります。ストレスをためていると毛細血管が常に収縮していて、毛乳頭に送られる血液量が減少してしまいます。それに伴い、女性ホルモンであるエストロゲンの量が減少し、頭髪発育因子が減ってしまうので、根本的なストレスの問題や食生活の環境を改善する必要があるでしょう。
◆“ホルモンバランスが乱れている”というのはどういう状態でしょうか?これは視床下部と脳下垂体、そして卵巣といった、ホルモンに関わる器官の連携プレーがとれていない状態の事。
ホルモンの量は女性の場合、毎月の生理周期でも変化がありながらも、その時々で常にバランスが保たれています。しかし、強いストレスや、慢性的なストレスにさらされると、そのバランスが崩れてしまいます。
視床下部や脳下垂体は精神的ストレスの影響をダイレクトに受ける臓器なのです。
若い人でも過剰なストレスで脳が指令を出さなくなって、ホルモン分泌が止まったり、量がコントロールされなくなったりします。
育毛に効果的な食材とは
ただ、そのサポート的存在としてテストロゲンと似たような作用がある大豆イソフラボンを摂取することで頭髪発育因子を補給することができ、薄毛になりにくいという環境が生まれます。
大豆イソフラボンは男女共に摂取して問題ないものなので、エストロゲンの減少を補う意味でとても効果的な成分です。育毛剤に配合されているケースもありますし、育毛サプリメントなどに配合されているものもあります。女性の場合は出産を機に女性ホルモンの分泌が、一時的に大幅にバランスを崩してしまうことがあります。「分娩後脱毛症」という言葉があるほど、一時的な脱毛を発症してしまうこともありますので、ホルモンバランスが乱れた時には大豆イソフラボンを摂取して抜け毛の量を抑制するというのも取り入れた方が良いでしょう。
食生活やストレスには十分気を配り、健康な髪を保ちましょう。
そもそも髪の毛は何でできている?髪の毛というのは全部で18種類ものアミノ酸が結合してできる、
「ケラチン」というタンパク質で形成されています。ですからまずは良質なタンパク質を多く摂っていくことが必須条件になりますね。
かといってタンパク質ばかりを食べていてもいいものではありません。例えば牛肉などをたくさん食べると、脂質も多いために皮脂分泌が多くなって毛穴を詰まらせます。
また、効率よくアミノ酸を合成できるようにビタミンやミネラルといった栄養素をバランスよく摂っていくことが重要。
◆タンパク質も質が大事!育毛に良いタンパク源とは?育毛生活
良質なタンパク質というと何が思い浮かびますか?
最も育毛のために食べたいものは、畑のお肉「ダイズ」です。ダイズは味噌や豆腐、納豆など保存もきくし毎日でも食べやすいのが特徴。脂のとりすぎの心配もなく、吸収効率も良い優秀な食材です。
ダイズにはイソフラボンという女性ホルモンと似た働きをもつ成分も含まれていて、育毛にとっては一石二鳥の成分。ホルモンバランスを調整し、抜け毛を防いでくれるといいます