どっちなの!?【ノンシリコンとシリコンはいいの?悪いの?】

流行のノンシリコンシャンプーなどのヘアケア商品。ダメージが多いからノンシリコン製品に変えた人って多いと思います。でも中々改善されなかったりと・・・ 実際はどうなんでしょうか?そのあたりを調べてみました。

■ノンシリコンとシリコンは何が違うの?

 (24784)

◆そもそも「シリコン」って何?

 シリコンは地球の主要な元素のひとつ、ケイ素に化学的処置を加えた合成樹脂。 「人体に影響がないことから身近な食品の加工、医薬品にも利用されているんですよ」(仲由さん)。 シャンプーに使用されるのは指通りをなめらかにして髪の摩擦やダメージを軽減させるためで、 シリコンは洗い流さないトリートメントやヘアワックスなどのヘアケア製品のほか、日焼け止めやファンデーションなどの化粧品にも配合されています。 ちなみに、よくシリコン(silicon)と言われることが多いですが、これはケイ素のことを指す言葉。 合成樹脂はシリコーン(silicone)と呼ぶのが正しく、「シリコーンシャンプー」が正式名称になるのです。

 (24805)

◆ノンシリコンのデメリット(短所・欠点)

シリコン(シリコーン)が
成分として入ってない
シャンプー、トリートメントを
ノンシリコン、シリコンフリー
などといいます。

「ノンシリコンのシャンプー、
 ノンシリコンのトリートメントが
 髪の毛にいい!!」

と、言われる一方で、

「長年ノンシリコン派だったけど、
 効果なんて全く無し!! 」

「3年間ノンシリコンを貫いてきたが、
 本当に後悔してる 」
という声も聞きます。

 (24845)

via goo.gl
◆ノンシリコンシャンプー

シリコンとは、化学反応によって作られる完全人工物のことです。
スキンケアやヘアケアに広く使われていて、キューティクルに付着しコーティングする作用があるので、手触り良く艶を出すなどの効果があります。
しかし髪をコートするだけで、髪を補修したり浸透して保湿するような効果はありません。
そのため、この成分に頼ったヘアケアを続けていると、髪の傷みを進行させてしまうことにもなります。

このシリコンを配合していないのがノンシリコンシャンプーです。
ノンシリコンシャンプーと質の良いコンディショナーを併用することで、髪は本来の健康を取り戻します。

ノンシリコンシャンプーと謳っていて、確かにシャンプーにはシリコン剤が入っていないけれど、安価なラウリル系の合成界面活性剤が多く含まれ、コンディショナーやトリートメントにシリコンが上位表示されているものも多くあります。
値段が高いだけで普通のシャンプーと変わりませんのでご注意下さい。

Relaxation of woman taking shower (24848)

◆ノンシリコンシャンプーが注目される理由

ノンシリコンシャンプーが人気になるずっと前から、シリコンを使っていないシャンプーはたくさんありました。 「ノンシリコンシャンプーにするか、シリコンシャンプーにするかは、 どういう製品を作るかという目的のもとに決められていて、シリコンは素材のひとつだったんです」(仲由さん)。 急に注目されるようになった理由のひとつは、近年のオーガニック・自然派志向。 カラダに優しいものや天然素材に注目している人たちが増え、海外のブランドが続々と上陸したことも一因にあります。 また、スカルプケアが注目され、サッパリとした洗い心地を好む人が増えたことも理由のひとつ。新たに根付いたそれらの価値観が、 ノンシリコンシャンプー人気を押し上げているようです。

■シリコンの役割って?

 (24847)

シリコンは髪をコーティングして乾燥やからみを防ぐために使われています。ノンシリコンのシャンプーがはやっていますが、シリコンなしでは髪がいたみやすく枝毛や切れ毛の原因につながります。

シリコンは分子量が大きいので、皮膚からはほとんど吸収されないのです。また毛穴にシリコンがつまっても薄毛になるなんて俗説! 毛穴の奥からはつねに皮脂がじわじわとでているので、そこにシリコンが入りこむなんてありえません。

ちなみに、皮脂がつまったとしてもそれで薄毛になることは絶対にないそうです。たとえば砂漠などに住む民族は何か月も洗髪しないことがありますが、それでみんなが薄毛になるというわけではありませんよね。ノンシリコンを敵視しすぎると、ダメージが大きくなる可能性のほうが高いというわけなのですね。

 (24850)

シリコンは、
とても安全性が高い物質で、
しかも、

ダメージヘアのコーティングに、
すばらしい威力を発揮してくれます。

シリコンは、ストッキングのようにネット状になっています。
だから、ちゃんと空気や栄養、水を通すのです。
カラーやパーマ液が通りにくいということもありません。

十分なすすぎができていれば、
シリコンが毛穴につまるということもありません。

シリコンは、熱にも強く、
化学反応しにくいのです。アレルゲンにもなりません。

シリコンは、ある意味、
一番、安全性が高い物質といっていいのです。

■髪と頭皮に良いシャンプーって?

 (24851)

成分的にはアミノ酸系、ベタイン系など両性界面活性剤をつかったシャンプーがおすすめです。
例えば、ココイル加水分解コラーゲンKなど、○○ベタイン、ココアンホ○○、ココイル○○といったものです。
 (24857)

頭皮や髪にトラブルがあった場合、アミノ酸系を選ぶのが比較的安心です。ですが、必ずしもアミノ酸系シャンプーにすれば良いというわけではなく、大切なのは肌や髪質に合ったシャンプーを選ぶことです。

普段使っているものが高級アルコール系シャンプーで特にトラブルがなければ、そのまま使い続けても良いでしょう。高級アルコール系シャンプーで肌トラブルが起きた場合は、肌に優しいアミノ酸系シャンプーを使ってみましょう。敏感肌や乾燥肌タイプの方にオススメです。

ただし、オイリー肌タイプの場合は少し注意が必要です。皮脂分泌が多い肌質の場合、優しいアミノ酸系シャンプーでは、頭皮の皮脂を落としきれないことがあり、毛穴詰まりを起こしてトラブルの原因になる可能性があります。

また、高級アルコール系シャンプーでは、パーマやカラーが長持ちしにくいことがあります。優しい洗浄力のアミノ酸系シャンプーにすることで長持ちしやすくなるケースもあります。

最後に石けん系シャンプーですが、頭皮がベタベタして髪にもハリが無いという方にオススメです。ただし、アルカリ性で洗浄力も強いので、正しく使わないと髪がきしんだりごわつくことも。酸性のリンスを使うとアルカリ性に傾いた髪が中和され、きしみやごわつきを和らげてくれます。

■避けたい成分はあるの?

 (24854)

ラウリル硫酸Na
ラウリル硫酸カリウム
ラウレス硫酸Na
ラウレス硫酸TEA

上記の成分は、それぞれ石油系合成界面活性剤のひとつで旧表示指定成分です。
旧表示指定成分とは、 旧厚生省が定めたアレルギーや湿疹等の皮膚刺激をおこす恐れのある成分のことです。

洗浄力が強く、必要な油分までとってしまい、乾燥や髪のきしみの原因となってしまいます。

まず「ラウリル」と「硫酸」がつく成分を避ければ、かなりの確率で髪や頭皮に良くないシャンプーを避けることができます。
そしてラウレス系成分(ラウレス硫酸Na、ラウレス硫酸TEA)が成分表示の上のほうにあるものも避けたほうが無難です。

安価で大量生産に向いていることから、テレビCMをやってるような有名なシャンプーにはこれらの成分が配合されている場合が多いです。

■ノンシリコンシャンプーのメリットは?

Woman washing her hair (24814)

◆さっぱりとした洗い心地!

ノンシリコンシャンプーはサッパリとした洗い心地が特徴です。

ノンシリコンシャンプーで頭を洗うと、頭皮や髪はいわゆる「スッピン」の状態になります。
ここに、質の良い美容効果の高いトリートメントを使うことでグイグイと髪に浸透していくのです。

シリコンというものは、頭皮や髪を外部からの刺激から守っています。
ただ、手触りが良い状態になるだけで本当に髪がキレイになった訳ではないんです。

コシのない髪で、すぐにボリュームがなくなってしまう人や、風になびく爽やかヘアを目指したい人に向いています。

 (24815)

◆新陳代謝アップで美髪を手に入れよう!

ノンシリコンの使い始めは艶がなくなったり、指どおりが悪いという事があるかもしれません。でも、髪や地肌をコーティングしないので、使い続けるうちにだんだんと髪が本来の新陳代謝を取り戻し、自ら美しい髪を形成していく事になると思います。

髪の毛もこのスッピン状態に慣れれば、髪自身が強くなっていく事でしょう。
食生活や睡眠などの生活習慣を整える事が、髪の健康を保つ事につながる筈です。

シリコンは、安全性が高くなったとは言われていますが、やはり科学合成物質ですので、気になる人は気になります。

効果を理解した上で、ちょっと長い目で見てみると、それはあなたの髪の毛本来の良さを引き出す結果になるかもしれません。

 (24816)

◆ノンシリコンシャンプーがもたらす効果
「ノンシリコンシャンプー」は、シリコンが髪の毛に入り込み、コーティングしながら外の刺激から髪の毛を守り、静電気を予防したり、髪の毛を柔らかくしてくれる働きがあります。それを聞くとシリコンが入っているシャンプーの方が洗いあがりもよく、髪の毛に良いのでは?と思う人も多くいるでしょう。しかし、注意しなければいけないのは、シリコン入りシャンプーは、シリコンが髪の毛をコーティングしてしまうため、髪の毛についた油や汚れが綺麗に落とせなかったり、さらにはシャンプー後に使うリンスやトリートメントがシリコンに邪魔をされて髪の毛に浸透しなくなってしまうのです。それを考えたらやはり頭皮や髪の毛には「ノンシリコンシャンプー」の方が優しいと考えられるでしょう。

◆効果を活かした使用
ノンシリコンシャンプーは特に、育毛剤を使用している人に効果があると言われています。シリコンシャンプーではシリコンが邪魔をして育毛剤の浸透を妨げてしまう恐れがあるからです。髪の毛を根本的に健康にするには、髪の毛そのものではなく、頭皮の環境という根本からの改善が近道です。育毛剤を使用している人は特に「ノンシリコンシャンプー」を選ぶとよりその効果が期待されることでしょう。

■シリコンのメリットは?

 (24855)

しかも、ダメージヘアに対する補修能力はピカイチです!!

そんなシリコンを使わないノンシリコンというのは、
ダメージヘアに対して、かなりのデメリットがあることになります。

重度のダメージヘア、切れ毛・枝毛が多い人、
ロングヘアの人は、シャンプーかトリートメントのどちらかで、
シリコン入りのものを選んだほうがいいと思います。

シリコンを使わないということは、髪のコーティングを、ほかのものに頼るということです。

シリコンほど、安全性が高い物質は珍しいので、かわりとなるコーティング剤の安全性のほうが疑問です。

★シリコン・ノンシリコン両方にメリット、デメリットがあるんですねー。
 どれを使おうか本当に迷ってしまいます。
 結局のところは、自分の髪、頭皮で試してみるほかないのでしょうか?

 ただ、安全性のあるものを使用する、これが一番だと思いました。