ひとごとじゃない…人には言えない…円形脱毛症。

部分的にハゲてしまう円形脱毛症。10円ハゲとも言われていますね。本当に突然の事なのでビックリですし、部分的に抜けてしまっているので目立ちそうで「人に気づかれてしまそうで怖い、嫌だ…」と、なってしまいすよね。ですがこの『円形脱毛症』老若男女問わず誰にでも起こりえる事だそうですよ。

まさか自分が円形脱毛症❓!

 (26689)
円形脱毛症になりやすい人とは?
円形脱毛症になりやすい人とは、ストレスを受けやすい人、ストレスを発散できない人、ストレスをストレスと感じない人、と言われています。
また、優しい人、自分のことよりも他人のことを優先して考える人、他人のペースに我慢して合わせてしまう人、などが円形脱毛症になりやすいとされています。
円形脱毛とハゲは異なるもの

円形脱毛症の原因はストレスのため、毛母細胞の破壊や活動の低下によっておこる脱毛(いわゆるハゲ)とは異なり、精神的なストレスが取り除かれれば、元通りに回復するとされています。

円形脱毛症は自然に回復することがあるそうです。逆にここで、円形脱毛症に対してかなりショックを受けてしまえばそれがストレスとなってなかなか完治しないということもあるようです。

4つの原因と5つの種類

 (26688)

精神的ストレス
円形脱毛症の発症原因で、1番多いと言われているのが精神的ストレスです。人間は精神的ストレスを受けると、ストレスを防御するために交感神経が働くようになります。
ストレスを抑える働きのある交感神経ですが、ストレスが必要以上に強すぎたり、長く蓄積されると交感神経に異常をきたします。交換神経が何らかの原因で血管を収縮させ、身体全体の血行が悪くなります。頭皮は心臓から離れていて重力に反した場所にあるため、血行が悪くなり円形脱毛症になると考えられています。見えないストレスですが、さまざまな症状を引き起こす原因です。
遺伝的要素
中国で行われた大規模な調査によると、円形脱毛症患者の約8.4%に、同じ病気を抱えている家族がいると報告されています。それは親等が近いほど発症率が高く、欧米の調査でも、円形脱毛症患者の一親等の発症率は、二親等以上の家族の10倍におよぶという結果が出ています。このことから、円形脱毛症には遺伝的要因が関係する可能性が高いと考えられています。
自己免疫疾患が引きおこす脱毛症
本来は、身体に入ってきたウイルスや病原菌などを攻撃して身体を守ってくれる免疫ですが、
免疫機能が正常に働かなくなることによって、自分の身体の細胞を攻撃してしまいます。
免疫が過剰反応するアレルギー要素を持っていたり、ストレスによって免疫機能のバランスを崩す事で、免疫の異常活動が見られると言われています。
ここで、異常な働きをする免疫が「髪の毛の毛根」まで異物と勘違いしてしまい、攻撃をしてしまう事が脱毛症に繋がります。
毛根を攻撃された結果、炎症を起こしてしまい、髪の毛が抜け落ちてしまったり、
成長期の毛根が攻撃されることで、毛根が休止期状態になり、髪の毛が伸びきることが出来ずに抜け落ちてしまいます。
婦人科疾患
女性ホルモンには発毛促進の作用があります。妊娠中、体内の女性ホルモン値は通常の100倍以上に増加しているため、出産後に一気に通常値に戻ります。よって、逆に減少すると抜け毛につながることから、産後3〜4ヶ月後に抜け毛が最も多くなります。多くの場合は頭髪全体のボリュームが減る産後脱毛という症状になりますが、このときに、円形脱毛症になってしまうケースがあります。
いまだに全てが解明されたワケではないそうですが、
大きく分けるとこれら4つが大きな原因といわれているようです。
かつてはストレスが原因であると言われていましたが、近年の研究によると酷い症状の場合は自己免疫疾患によるものが多くの原因だといわれているそうです。
このように円形脱毛症といっても進行の状況などにより形状も変わってゆくそうです。一体どういった原因によって症状が起きたのか、現在の自分の状況など専門医に診てもらいましょう。
『単発型』
突然、頭髪に円形または楕円形の脱毛斑が出来る、円形脱毛症の中では最も多くみられるタイプです。
『多発型』
円形脱毛斑が2つ以上発生するタイプです。
適切な治療を行っても、完治まで半年から 2年くらいかかる場合が多いと言われています。さらに脱毛斑が結合し拡大する場合(多発融合型)もあります
『蛇行型』
脱毛斑の結合が細長く、後頭部から側頭部の生え際にそって蛇のように広がるタイプです。治療期間が複数年に渡る場合があります。
『全頭型』
脱毛斑が頭部全体に広がり、最終的に頭髪が完全に抜け落ちてしまうタイプです。非常に治りにくい例が多く、治療が長期に渡る場合が多いとされています。
『汎発(ばんぱつ)型』
さらに症状が進行し、頭髪はもとより、眉毛、まつ毛、体毛など全身全ての毛が抜け落ちてしまうタイプです。円形脱毛症の中では最も重度なタイプと言われています。 全頭型と同じく、治療が長期に渡る場合が多い。

初期段階と進行時の症状

ある日気がついたらポッカリ髪がなくなっていた。と、いったように気が付かれる方が多いようですが、なかには初期症状があるようです。いくつかの特徴がこちら下記のものだそうです。
・髪が突然抜けるようになり脱毛が始まった
・頭部のどこかに地肌が見える箇所がある
・爪の形状が通常とは違い凸凹している
・脱毛班の形が円形や楕円のような丸い形がしていて境目がはっきりとわかる
・脱毛班の周囲の毛を引っ張ると痛みを感じず簡単に抜ける
・脱毛班が広がっていく
・抜けた髪の毛根の部分を見てみると細く尖っている
・起きた時に枕に毛が数本以上見つかる

治療と改善

 (26687)
基本的に、円形脱毛症の治療は皮膚科で行いますが、根本的な治療法は確立されていないため、対処療法となります。
病院では、塗り薬・内服薬・注射による治療が行われます。
単発型円形脱毛症の場合は、自然治療を第一としています。
期間は人によって違いますが、たいてい6ヶ月程度で治ると言われています。
より早く治すためには、ストレスをためないことと、睡眠をたくさんとる、食べ物をバランスの良い物にする等の工夫が挙げられます。
ステロイド局所注射
炎症や免疫機能を抑える効果のあるステロイドを、脱毛斑に注射で注入する治療法です。症状が改善しない単発型、および多発型の成人患者に対して使われることがあります。高い水準の発毛効果がある反面、ステロイドの副作用を考慮し、子どもに対しては行いません。
円形脱毛症というと“髪の毛”病気という印象かもしれませんが、髪の毛というのは、頭皮から生えるので、頭“皮”ということで、もちろん皮膚科の範囲です。円形脱毛症は皮膚科で保険適応を受けることができます。内服薬の処方も受けることができます
円形脱毛症が皮膚科というのは少々驚きでした。
ですが、独りで悩んで症状が悪化する前に専門科にかかる方が、進行を遅らせ回復を早める近道だと思います。

円形脱毛症の再発を予防するために

 (26686)
頭皮環境を整える
円形脱毛症の再発を防止するために、頭皮環境を整えるのも重要です。
洗いすぎは厳禁ですが、常に頭皮を清潔にする習慣はかならずつけるようにしましょう。
しっかりと汗をかいて、新陳代謝を良くするために、睡眠時間をきちんととる、食べるものはミネラルやビタミン、タンパク質を取るなどの正しい食生活も大切です。
栄養がなければ、当然生えてくるものも生えないということになります。
円形脱毛症を改善する食べ物。
食生活を見直し円形脱毛症を改善しよう。ストレスに効くビタミンCとパントテン酸、抜け毛を防ぐビオチンとビタミンEで円形脱毛症を改善させる
ストレスが加わると、腎臓の隣にある副腎から副腎皮質ホルモンが分泌され、その働きで血糖値が上がり、エネルギーが増大して、ストレスと戦う態勢が整います。このホルモンの生成に使われているのが、たんぱく質とビタミンCで、副腎の働きを強化するのがパントテン酸です。ビタミンB群のビオチンは不足すると髪が抜けると言われています。ビタミンEは血液の流れをよくし、地肌と髪に栄養分を行き渡らせるのに役立ちます。
眠不足を解消し、規則正しい生活を送る
睡眠不足で生活リズムが崩れると、生理的ストレスがたまっていきます。睡眠は、自律神経を正常にし、心と身体のリズムを修復するための大切な時間。特に、22:00~2:00の間は、副交感神経が優位になり、細胞が(もちろん毛母細胞も)生まれ変わる時間帯ですから、その間にベッドに入って横になれるようにしましょう。

人間の身体は、自然のリズムに合わせて対応しています。

ぶりこの友人で美容師をしている人から聞いた話ですが『仮にお客様に十円ハゲがあっても絶対に指摘しない。カットやブローしている際も最後の仕上げに鏡で本人に全体を確認して頂く際も絶対に目に触れないようにする』の、だそうです。
もちろん失礼だからという理由もあるそうですが、何よりも『ストレスをかけてしまわぬよう』に、という理由からだそうです。それだけストレスが与える影響は大きく悪いものなのだそうです。処置を既に開始されいる方は「大丈夫、大丈夫」と、前向きに自分の再生力に期待してあげるのも大切な改善策と再発予防なのかもしれません。

あなたにオススメのコンテンツ

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする