髪を美しくさせるために、頭皮クレンジングや頭皮マッサージ、トリートメントなどのヘアケアは重要です。しかし、日頃の食生活を見直すことでもっと美しい髪を育てることができます。
髪は栄養不足が続くとパサいたり、ツヤがなくなったり。
それだけではなく薄毛や抜け毛、枝毛の原因にもつながります。
美髪を作るための基本である「食」から見直してみませんか?
新しい髪のもととなるのは、食事によって摂取される栄養素。健康的な食事は力強い細胞を生み出し、健康的な髪の毛が育ちます
栄養不足で起こる毛髪トラブルは?
次のような場合、栄養不足が考えられます。
●毛髪が細くなる。
●毛髪がなかなか伸びない。
●抜け毛が目立つ。
●毛髪に茶色がかってツヤがなくなり、切れ毛がよく起こる
極端なダイエットをした場合など、毛髪の材料となるタンパク質の摂取量が減るのに加え、血液中の亜鉛(あえん)の量が激減するために体内でのタンパク質の合成がうまくできず、毛髪が細くなります。
食物摂取を過剰に制限するダイエットをすると、体は一時的に飢餓状態になり、栄養素は、生命維持に不可欠な部分を優先し、頭皮、髪への栄養供給が不十分になりやすくなります。髪のハリ、ツヤ、コシが失われて、細毛化、脱毛などが進行してしまうことが考えられます。
髪は食べ物から得られた栄養をもとにして、毎日伸びるもの。
ダイエットなどによりその栄養が不足すると、真っ先に髪に影響が出る。
髪によい栄養素はミネラル・たんぱく質・ヨード・アミノ酸・亜鉛・ビタミン類です。ミネラルやヨードは海藻類に多く含まれ、タンパク質やアミノ酸は卵・大豆製品に、ビタミンは魚類や緑黄色野菜、亜鉛は牡蠣に多く含まれます。
専門家によれば、つやのある髪の毛と健康な頭皮を維持するには、タンパク質、ビタミン A、亜鉛、鉄、オメガ3脂肪酸、カルシウムの摂取が重要なのだとか。
よく髪に良いと言われているのが、ワカメや昆布などの海藻です。
なぜ海藻が髪に良いと言われているかというと、ヨードという成分が入っているからです。
ヨードとは、血行を良くする働きがあるので、抜け毛や薄毛に効果があります。
卵には、髪の毛を健康に保つために必要な4つのミネラル、セレニウム、鉄、亜鉛、硫黄が含まれているそう。それだけでなく、タンパク質やビオチンもたっぷりと含まれています。ビオチンとは、髪の毛の成長を促し、頭皮全体を健康に保つ、ビタミン B 群に分類されるビタミンの一種。欠乏すると、脆弱毛を引き起こすそうです。鉄分は、毛根細胞に酸素を供給するために必要で、欠乏すると脱毛の原因に。
髪の成分は99パーセントがタンパク質で、もっとも大切な栄養です。
美味しく手軽に摂りたいなら「動物性タンパク質」(肉、魚、卵、乳製品など)を。
カロリーや血糖値が気になる方は「植物性タンパク質」(大豆食品→納豆、豆腐など)を積極的に摂取しましょう。
緑黄色の葉野菜とは、ほうれん草、ロメインレタス、ケール、ブロッコリーなどの濃い緑の葉もの野菜。ビタミン C と A を多く含んでいます。これらのビタミンは健康に良いだけでなく、頭皮の状態を整えるのにも有効なのだとか。
髪の主成分であるタンパク質の合成・分解には、ビタミンの働きが欠かせません。
ビタミンを豊富に含有する緑黄色野菜など積極的に摂りましょう。
緑黄色野菜に含まれるβカロテンは、腸内で油脂と胆汁の力を借りてビタミンAに変化し、変化したビタミンAは毛細血管を通り、毛母細胞に行き渡り、毛母細胞が娘細胞を生み続けるのに最適な環境提供に働きます。
牡蠣は亜鉛を多く含み、髪質の向上に効果があると言われています。脱毛を防ぐ効果がある他、白髪化を防いだり、頭皮の乾燥を予防したりといった効果も。
牡蠣は強精剤として良く知られていますが、健康な髪も育ててくれます。精力アップと髪を育てるパワーの秘密は亜鉛で、亜鉛は強力な酸化防止成分でもあるのです。
レバーは、独特のコクと濃厚さがあります。この大人の味はお酒にも良く合いますから、大好きだという方も多いはず。お酒だけでなく、ご飯とも相性のよいこのレバー、実は髪の毛にもとっても良いのです。
髪を強くするのに効果のある食品がレバーです。レバーには育毛に効果的な成分が多く含まれます。そして、血行の促進に効果があるのが生姜です。ですからレバーの生姜煮は薄毛改善に効果のある栄養成分が効率よく摂取できる料理なのです。
髪にいいからと言って、過剰に摂取するのはいけません。
髪にいい食材を適度に取り入れて、美髪を目指しませんか?
栄養不足は髪のトラブルの原因になる。