春は花粉、夏は汗・皮脂、秋は寒暖差、そして冬にくる天敵といえば『乾燥』と『静電気』ですよね…ですが、戦わなければ美髪を守ることも手に入れることも出来ません。敵を討つ為にはまず敵を知ることから、そこから学んでいきましょう♪
乾燥すると?どうなる
お肌が乾燥しがちな冬は、同じように髪の毛も乾燥しがち。
パサついてるかも?と思っていても、スキンケアほど念入りに、
髪の毛のお手入れってしていなかったりしていませんか?髪の毛もお肌と一緒で、冷たい外気にあたった髪の毛は、
ゴワゴワしたり、パサつきて枝毛や切れ毛の原因にもつながります。
健康な毛髪は12~13%の水分を保持しています。毛髪の水分が7%を下回ると、表面のキューティクルが剥がれ、ダメージヘアにつながります。キューティクルが剥がれた部分から、毛髪の内部の水分までが出てしまい、さらにダメージが進んでしまいます。
そもそも、乾燥から始まり静電気となりますが、それらが及ぼす悪影響とはどういったものがあるでしょうか?
静電気の発生条件と影響
静電気は、頭皮にも悪影響を及ぼします。乾燥して帯電した頭皮は、チリやほこりを寄せ付けてしまいます。チリやほこりには多種多様の病原菌が付着していることがあり、これらが頭皮につくことで、頭皮のかゆみを引き起こしたり、乾燥してはがれた頭皮の表面から内部へ病原菌が入り込んだりし、頭皮トラブルを引き起こすこともあるのです。
特に乾燥している冬には『静電気による脱毛』に気をつけましょう。ナイロン製のブラシで乾いた髪をブラッシングすると、ブラシと髪のあいだにで電気が発生します。この電気は毛幹を通って髪の毛を作っている毛乳頭の部分でショートしてしまいます。そのため毛髪と毛乳頭との間に細かな気泡が発生し、毛球は萎縮してしまいます。
少しくらいの気泡であれば、そのうち消えてしまいますが、こんな無理をしたブラッシングを毎日繰り返していては、毛は毛乳頭から浮き上がり、ついには乳頭剥離を起こして、細胞は角化して固着力を失い、脱毛してしまいます。
冬になると髪の毛がパサつきやすい方は、特に静電気が出ている可能性が高いので注意してくださいね。具体的な髪の毛自体への影響ですが、キューティクルが剥がれます。
キューティクルは髪の毛のツヤなどに大きく関わりますが、静電気が起こるようになると、ツヤのない元気がない髪の毛に見えてしまうのです。
ダメージがダメージをよぶ悪循環とは、このことでしょう。
乾燥と静電気を、まず予防
頭皮や髪の乾燥も、静電気の大きな原因です。頻繁にシャンプーを行うことにより頭皮の皮脂が奪われたり、髪が乾燥してうるおいを失うと、静電気が集まりやすくなります。冬場はシャンプーの回数を減らし、保湿成分配合のトリートメント等を使うようにしましょう。
着ている衣類によっても静電気の発生量が変わってきますので、生地の素材や組合せによる予防が良いと思います。特に化繊とウールの組合せは静電気の発生が高いので避けることをおすすめします。しかし寒い時季にはウールのニット類など手放せないですよね。衣類の予防策としては洗濯をする際、繊維用の柔軟剤や静電気防止剤を入れて洗うと良いでしょう。
ナイロン製のブラシで乾いた髪をブラッシングすると、ブラシと髪の間に電気が発生するので、豚毛や猪毛など自然素材のものを使うこと。また、髪どおりのいいマイナスイオンブラシも、静電気を防いで毛根にも負担をかけません。
ブラッシングは毛先からが基本。
まず毛先の持つれをとき、次に髪の毛を真ん中、最後に毛の根元をといていきます。
また、裸足でブラッシングすると放電するので静電気の発生が減少。ブラッシングのときに霧吹きなどで髪を少し湿らせ、毛先から少しずつとかしていくのも効果的です。
大事な髪の毛ですから、まずは予防策で守ってあげましょう。
冬でもウル艶髪に!
剥がれたキューティクルには蒸しタオルが効果的
トリートメントは、頭皮にはつけず、髪全体に手ぐしでまんべんなくつけよう。傷んでいる毛先には特にしっかりと。少し時間をおいたら、ぬめりが少し残る程度に流して終了。傷みがひどいときは、軽くタオルドライをした後にトリートメントをつけ、蒸しタオルを巻き(シャワーキャップでもOK)、5~6分間くらい放置。はがれたキューティクルを吸着させるのに効果的だよ。
効果的な自宅トリートメント方法
■用意するもの1.タオル
2.ラップ(キッチンにあるものでかまいません)
3.シャワーキャップ
4.お好みのトリートメントトリートメントを行う前に必ずシャンプーをして、頭皮や髪の汚れをスッキリさせてくださね。
髪を拭くときも優しく挟み込むようにして水分を取ります(タオルドライ)。
タオルドライしたら準備OK、効果的な自宅トリートメントにチャレンジしてみましょう。
入浴中に行うとリラックスしながらトリートメントできますよ。
オリーブオイルなどでもヘアケア効果があるそうです
ドライヤーを使った上手な乾かし方
◆風量の多いドライヤーを使い、温風で水分を蒸散させ、吹き飛ばすように乾かします。
◆髪の根元に指を入れ、地肌を軽くこするように小刻みに動かしながら、温風を送り入れて乾かします。
◆ドライヤーの噴き出し口からは10cm以上の距離を保つと、髪の表面温度が100℃以上になりにくく、髪を傷める心配がありません。
◆乾ききって髪が熱くならないように、温風と冷風を切り替えながら乾かします。
ケアひとつひとつに時間をかかけて、今からでも遅くない冬の艶髪を手に入れましょう♪