ヘアアイロンと言うとカールを付けたりくせ毛を真っ直ぐにする道具で、カールを付けるヘアアイロンをコテといい、くせ毛を直すアイロンをストレートアイロンと言います。
ヘアーアイロンを使用すると髪ってなぜ傷むの?
過剰に熱を加えすぎるとパサつきが増したり切れ毛などのダメージが進んでしまうのは何故でしょうか? それは、髪の毛の主成分がタンパク質で構成されている事に原因があります。タンパク質は熱にとても弱く、 髪の毛が高温状態になると「変性」という現象が起こるんだとか。すると、髪のしなやかさや潤いを守っている表面のキューティクルが剥がれたり、水分が奪われて極度の乾燥状態に。すると、髪の質感まで変わってしまう事に。
ヘアアイロンで傷む理由
髪の毛はタンパク質でできています。タンパク質を解り易く説明しますと卵、魚、お肉もタンパク質です。 タンパク変性と言うとぴんと来ないと思いますが簡単に言ってしまうと熱や化学処理をしてタンパク質が変化してしまうという事です。卵、魚、お肉も熱を与えると変化してしまい、別の物質になるように髪の毛も熱を与えすぎると他の物質になる事を指しますこれを物理的タンパク変性といいます。 熱によるタンパク編成が進むと毛髪の炭化と言われ髪の毛が炭になる現象が起こります。
こういった科学的・物理的なタンパク編成は一度起こるともう戻せない変化、つまりダメージと言うことなのです。
水蒸気爆発は意外と知られていないのですがヘアアイロンを使用している時に『ジュジュジュ』っていうあれです。水が水蒸気になると水の体積が1700倍になります、つまり髪の毛に入っている水分が『ジュジュジュ』となって水蒸気になると髪の毛の中で爆発が起こり風船のように膨らみ破裂するという事です。
そうすると髪の毛は穴ぼこだらけになって傷む現象を水蒸気爆発と呼んでいます。これを防ぐには髪の毛をしっかり乾かしてヘアアイロンを使用するか水分が蒸発しない100℃以下でヘアアイロンを使用する必要があります。
くるくるドライヤーとヘアアイロンの違い
くるくるドライヤーとヘアアイロンの傷みに違いは?ヘアアイロンのほうが、傷みます。
髪の毛はタンパク質で出来ている、死んだ組織の集まりです。そして、タンパク質は、熱に弱いのです。卵って茹でると、硬くなるし、牛乳は、温めると膜ができますよね?これは、タンパク質が変質したってこと。
同様に髪の毛も変質してしまうのです。
ヘアアイロンは、機種によりますが、120℃から200℃にもなりますね。これでは、髪の毛が痛むのも当たり前。買うときは、温度調節の範囲をしっかり確認しましょう。120℃位から180℃まであれば十分でしょう。くるくるドライヤーももちろん傷みます。こちらは、熱と摩擦ですね。ですが、温度がアイロンよりは低いので、ダメージは少ないです。
パーマとヘアアイロン、どっちが髪が傷むの?
基本の軍配はパーマにあがる!もしあなたが「日常的に髪の毛を巻きたい」「パーマと同じようなカールを維持したい」ということであれば、パーマのほうが髪の毛を傷めません。特に施術後2カ月くらいの時の痛み方を比べれば、これははっきりと分かります。
パーマの場合は、一時的に熱を当てるだけです。この時の熱はヘアアイロンよりも強く、薬剤も使う分ダメージは確かに大きいです。しかしこれは、あくまで一過性のもの。
ヘアアイロンで毎日巻いた時のように、継続して髪の毛を傷めるものではありません。そのため日常的にパーマを作るということであれば、パーマのほうが髪の毛の傷みは少なくなります。
ヘアアイロンの間違った使い方:NG
【乾かす目的でヘアアイロンを使う】ヘアアイロンは、直接髪にあてるものです。 ですので、少なからず髪を傷めてしまいます。 ドライヤーが髪に悪いと言われる事もありましたが、熱風は確かに髪を傷める原因となりますが、それでも、直接髪に触れない分、ヘアアイロンよりは圧倒的に髪を傷めません。 髪に触れる温度も当然、ドライヤーの方が全然低いですよね。 ですので、ヘアアイロンで髪を乾かすという事はしないようにしましょう。
【夜寝る前にヘアアイロンをかける】くせ毛が強い人なんかは、ストレートにする為に、 夜もヘアアイロンをかけて寝る人がいます。 けど、絶対ダメです。ダメというよりかは、髪を傷めるだけで効果が無いんです。 ヘアアイロンは髪の変化しやすい部分だけを変えています。 ですので、すぐに戻っちゃうわけです。
寝ぐせもそうですし、朝シャワーなんか浴びちゃったら、全部戻っちゃいます。 決して、ヘアアイロンでつけたくせが長時間保たれれば、そのくせが慣れるという事は無く、髪は時間とともに元のくせに戻っていくのです。 そう考えると、夜にヘアアイロンをするというのは、ただやみくもに髪にダメージを与えているだけって事になっちゃうんですね。
ヘアアイロンのプレスで起きるダメージ
縮毛矯正で過度にプレスをしてしまいぐいぐい引っ張られる事がありますがこれもダメージの原因です。簡単に言ってしまうと髪の毛がつぶれてしまうという事です。
髪のダメージを抑えながらスタイリングをキメる方法とは?
●トリートメント剤を使用する
髪を熱から守ってくれるようなトリートメント剤などを事前に使用してコーティングしてあげましょう。スタイリングも長時間キープする事ができます。●一ヶ所に長い時間あてない
設定温度を守り、同じ場所には長時間あてずに、“数秒ほどあてたら離す”、この工程を繰り返しながらスタイリングを作って行く事がポイントです。●ダメージによって温度設定を変える
ちょっと髪の傷みが激しいな…そう感じる時は、MAX温度でもNG! 少し時間をかけてでも、さらに低温で使用するようにしましょう。
ヘアアイロンを使った巻き毛の作り方
まずヘアアイロンの巻く部分の径を選びましょう。基本的にロングヘアなら、32mm程度の太いものを使用した方が巻きやすいです。セミロング以上なら、32~38mmが適当です。カールを強くしたい場合は、細めの26mmを使います。逆にショートなら、細いものを使います。ショートを大きい径で巻いても、巻けませんからね。
一方髪質によってもカールの付きやすさが変わります。 一般的に髪の毛が細いとカールがつきやすいので、太めの径で、十分でしょう。逆に硬くて太い(管理人のような)場合は、カールがつきにくいので、細めの径がおすすめです。