平安から続く(定かではないけど)日本の美白信仰は今もなお健在で、日夜美肌美白のために切磋琢磨とスキンケアや食生活に気を使っている方は少なくないのではないでしょうか?しかし、そんな中、美白のために行っている行動が実はシミに繋がっている可能性もあるというのはご存知ですか?特にオーガニックな物や手作り化粧水を使用されている方は少々見直してみたほうがよいかもしれません。
『美白成分』をとりいれば良いってもんじゃない
美白のために知っておきたい!「光毒性」って何のこと?光毒性とは、光に当たると紫外線に過敏に反応し、肌に何らかのダメージを与えてしまう性質のことです。この光毒性を持っている成分として、植物の中に含まれる「ソラレン」があげられます。
ソラレンは、紫外線に対する感受性を高め、紫外線を吸収しやすくする作用があるため、ソラレンを含むものを食べてから外出して紫外線を浴びてしまうと、肌にかゆみや赤み、シミ、色素沈着を引き起こす可能性があるのです。
精油(エッセンシャルオイル)の光毒性とは精油の中には、高濃度で肌についた状態で紫外線に当たると、皮膚にダメージを与えてしまう光毒性を持つものがあります。
一部の精油に含まれるフクロマリンという成分は、紫外線のエネルギーを蓄積し皮膚内で放出させる性質を持つため、短時間で肌が強い日焼け状態を起こしてしまう可能性があるのです!シミを作ったり、皮膚の組織を損傷したり、肌ダメージを与えてしまう危険性があります。
光毒性以外にも柑橘類にはもうひとつ、リモネンという注意が必要な成分が。
リモネンはとても酸化しやすく、酸化すると皮膚を刺激する作用があります。日に当たらなくても肌が荒れた場合、これが原因の可能性が高いです。
冬至のゆず湯で肌がぴりぴりとアレルギー反応で痛くなったり、湿疹ができるのもリモネンによるもの。
リモネンのプラス面としては血行促進や抗菌・抗ウィルスといった働きがありますが、肌が弱い人や乳幼児などは、柑橘類の皮の油成分が直接つくと刺激になると覚えておいたほうがいいでしょう。
▼シミを懸念するなら考慮するべきモノ
光毒性を持つ成分の代表的なものは、フロクマリンの一種ベルガプテン。ベルガブテンが 多く含まれている果実や植物は光毒性があるといえます。
光毒性のあるのは
・ベルガモット
・レモン
・グレープフルーツ
・オレンジ(ビター)
・ライム
などです。
光毒性を持つのはアロマオイルだけではありません。柑橘系のフルーツにはソラレンという成分が含まれています。この成分が光によって活性化し、紫外線を強く受け止めてしまうため、シミなどの肌トラブルの原因になります。ソラレンはレモンやオレンジ、イチジク、パセリなどの柑橘類やキュウリなどにも含まれます。
朝にレモンでパックをしてから外出する、ということは控えた方がいいでしょう。
例外のモノもあります
<柑橘系の中でも光毒性のない、安全な精油>
柑橘系全般が光毒性の対象ではなく、例外も多数あるようです。下記のものは光毒性が報告されていません。
<光毒性を現さない柑橘系精油例>
◇オレンジ・スイート
◇マンダリン
◇レモングラス
◇シトロネラ
◇リツェアクベバ(メイチャン)
◇メリッサ
(※レモングラス&シトロネラ=イネ科、リツェアクベバ=クスノキ科、メリッサ=シソ科の植物であるので安全。)
▼食べるも塗るも気をつけるべきタイミング
ソラレンを含む食物特に柑橘系のフルーツに多く含まれているのです。レモン、オレンジ、イチジクなどのフルーツの他、パセリ、クロレラにも含まれます。外出前にレモンパックをしたところお肌にダメージがおこるというのも有名なお話です。なんとキュウリにもソラレンは含まれます。海外ではよくキュウリパックなどが流行していますが、タイミングよってはシミを招くので注意が必要です。
摂取してから紫外線の影響を受けやすいのは約7時間も持続すると言われてるから、朝食でフルーツを食べたり、スムージーでそれらの食品を使ったりすると、日中のちょうど紫外線ダメージを受けやすい時間帯に外出することになるから、これではいくらシミ対策用化粧品を使ってもね・・・。
しかもシミ対策用化粧品にまで光毒性を含む成分が使われていたら、食べ物からも化粧品からも光毒性を受けることでシミ対策どころじゃなくなってしまいます。