女性にとって見た目にも精神的にも大きな悩みとなる白髪。白髪はどこから白くなるのかご存知ですか?、白髪のできる仕組みと、白髪がどこから白くなるのかについてご紹介します。
一般的に年齢を重ねていくとシミやシワが増えていくように、加齢と共に、髪にも白髪が出てきます。髪の黒い色となるメラニン色素を作り出しているのは、髪の毛の素である毛母細胞にあるメラノサイトです。このメラノサイトの働きが加齢によって低下したり、メラノサイトの数が少なくなることで、白髪ができると考えられています。
元々、髪の細胞には色がついていないのですが、成長過程でメラニン色素によって黒い色がつくため、細胞に色がつかないまま成長したものが白髪なのです。
白髪ができる仕組み自体はわかっていますが、ストレスや生活習慣など加齢以外の原因となると、まだ解明されていないことも多いと言われています。白髪予防のためにも、普段から頭皮ケアをしっかりと行い、頭皮環境を整えておくことが大切です。
では、白髪は一体どこから白くなるのでしょうか?髪を作り出しているのは、頭皮に埋まっている毛根の底にある毛球です。毛球の中にある毛乳頭が毛母細胞に指令を出して、タンパク質を合成し、ケラチンという角質を生み出します。この角質が、髪の毛です。
古いケラチンが毛根から押し出されることによって髪が伸びていくため、白髪も髪の根元から白くなっていきます。カラーリングした髪がだんだんと伸びてきて、根元から黒い地毛が出てくるのと似たような仕組みですね。
一旦白髪ができるようになってしまうと、白髪が抜けた後に生えてくる髪も、やはり白髪になります。これは、その部分のメラニン色素を作り出す機能が低下してしまっているからです。白髪が気になるからと言って、白髪を根元から無理に抜いてしまうと、毛根にキズがつくなど頭皮に負担がかかってしまいます。
どうしても白髪が気になる場合は、根元から切るか美容院で白髪染めをするのがおすすめです。数本程度の白髪であれば、一般的なカラーリングでも目立たなくなる場合もあります。信頼できる美容院で、白髪の状態を確認してもらってから施術方法を決めてもらうと良いでしょう。
白髪が生えてきたら、それまで以上に頭皮ケアに力を入れ、バランスの良い食生活や質の高い睡眠をとるなど、生活習慣にも気を配ることが大切です。白髪のできる仕組みと、白髪がどこから白くなるかを学び、白髪になりにくい生活習慣を身につけていきましょう。