冬に特に多く発生する静電気は髪を傷ませる原因になります。どうして静電気は髪を傷ませるんでしょうか?静電気から髪を守るためにはどうしたらいいのでしょうか?
髪の毛は静電気が発生しやすい場所かもしれません。髪の毛が摩擦しあったり、ブラッシングするだけで数万ボルトの電流が流れるともいわれています。
冬の女性の悩みといえば髪の毛の静電気です。乾燥している髪の毛にブラシをかけると、ときには「2万ボルト」の電気が流れるそうです。
これは髪の毛が乾燥している事が大きな原因です。乾燥してしまった髪はブラッシング時のブラシと髪の摩擦や、髪同士の摩擦により静電気が発生しやすく、いつも帯電している状態となってしまいます。
静電気の正体は、“摩擦”。髪の静電気は、つまり髪と髪、あるいは髪とヘアブラシなど、髪と何かが擦れたことによる電気なのです。でも、それならば季節関係なく静電気はおきそうなものですが、実際はほとんど冬にしか起こりません。
空気が乾燥している冬は静電気が起きやすい季節です。乾燥した髪をブラッシングすると静電気が起こりやすくなり、その状態では髪はぱさつき、キューティクルが壊れ、内部のアミノ酸や水分が失われてしまいます。また、枝毛や切れ毛の原因にもなります。
物質と物質がこすれる時、電気が発生します。プラスとマイナスの電気のバランスが崩れてしまった場合、静電気が発生します。
ブラシでとかすと髪が広がるのは、プラスに帯電したブラシとマイナスに帯電した髪の毛が反発するからです。
ナイロンやアクリルなどに反応する静電気は、洋服の脱着時にも髪の毛に触れて「ビビッ!」ときたり、髪の毛が洋服に付いたりしますよね。この静電気が髪の毛に多大なダメージを与えていることをご存知でしょうか。
静電気は、着合わせる素材のプラスマイナスの電位差が大きければ、それだけ大きくなります。例えば冬場よく組み合わされる「ウールのセーター」と「ポリエステルのフリース」の組合せ。これはもう、静電気よ起きてくれ!といわんばかりの組み合わせなんです。というわけで出来るだけ電位差を小さくすることを意識して着合わせてみてください。
静電気が起きると髪表面のキューティクルがはがれやすくなるので、ダメージヘアの原因になることも。キューティクルがはがれた部分からは髪内部のタンパク質や水分が流出し、パサつきがひどくなって、髪がまとまらない原因にもつながります。
静電気の問題は髪が広がったり、ゴワゴワになって見た目にも質感も悪くなるばかりでなく、髪にとってダメージだということです。静電気によるダメージで髪のキューティクルがはがれて、髪の内部の水分やタンパク質が流出してしまう髪荒れの原因になります。
「ドライヤーや加湿器などでよく聞くマイナスイオンですが、髪自体も実はマイナスに帯電しています。しかし、静電気はプラスの性質があるため、マイナスとプラスがぶつかり合って髪表面のキューティクルが荒れたり損傷したりするのです。キューティクルが損傷すると、内部のタンパク質が流出し、それが髪のダメージにつながるのです」
髪が健康な状態では、髪の内部に約12~13%の水分が保持されています。毛先のほうが頭皮近くより水分は少ないため静電気が起きやすく、毛先がこすれたり、もつれたり、からんだりします。切れ毛や折れ毛につながり、さらなる髪のダメージにつながります
髪が傷んでいると静電気は起きやすくなります。
また逆に静電気が起きると髪が傷む原因になります。
かなりの悪循環・・・。
髪に適度な湿度を与える!
乾燥が原因なら、髪を少し湿らせてあげると良いようです。
静電気対策として大切なのが、加湿と保湿になります。「マイナスイオンドライヤーを使ったり、部屋に加湿器を置いたりして、髪の水分量を10~15%に保つことが大切です。また、髪内部の水分が逃げないよう、表面にオイルをつけるのも良いでしょう」。
静電気の置きにくいブラシを使う!
ブラッシングの時に静電気は発生しやすいので、
静電気が起きにくいヘアブラシを使ってみるのも1つの手段と言えるでしょう。
ポリエステルやナイロン素材のブラシは、静電気が溜まりやすいので、出来るだけ使わないほうが良いです。冬場のブラッシングに適した素材は、静電気が起こりにくい「木製ブラシ」が最適です。
髪をブラシによって直接摩擦するので当然ですね。