「あ、白髪?!」と、なったら…

女性にとって白髪は深刻な悩みといっても過言ではないでしょう。中には10代,20代から白髪がでてくる場合もあるそうです。人によって出てくる年齢が違うのはナゼなのか?その対策、改善策は?

他人事じゃない白髪、なぜでてくる?

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「私もついに仲間入り…」1年前までは数本だった白髪が、日に日に増えていき、鏡を見るたびにため息ばかりでる。
白髪は一度できたら治らないものだと思われがちですが、正しく改善していけば、黒髪に戻すことができます。けれど、内側から生えてくる髪の毛に対して、外側からケアをしても、効果は実感できません。白髪を改善するためには、内側からのケアが必要です。
白髪は、高齢になってから悩むものと思われがちですが、白髪になる原因が揃えば若くても白髪に悩むようになるのです。

原因としては、生活習慣の乱れです。髪の健康を保つためには午後10時から午前2時には眠りにつくことが理想的と言われていますが、仕事や育児などで忙しい方は睡眠不足になりやすく白髪が出やすくなります。

女性は出産育児などで環境が変わったり、負荷がかわったりで一時的に白髪が出来たり増えたりするような事があるようですが、その後、また減ったり無くなったりすることも多いです。
不規則な生活習慣や出産も白髪と関係があるみたいです。
この現代は社会人、学生問わずストレスにさらされることも増えました…
しかし、やはり白髪が1本でもあると気になるところですよね。。。

毛穴の内側ではいったい何がおきているのか。そのメカニズム。

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毛細血管や神経がある毛乳頭のまわりには、毛母細胞があります。毛母細胞の間には、髪の色を作るメラニン色素を生成するメラノサイト(色素形成細胞)があり、そこでメラニン色素を生成、コルテックスに行き渡り、髪に色をつけているのです。加齢や病気などにより、メラノサイトが徐々に減少、それに比例してメラニン色素も減少します。その結果、髪の色素が薄くなり、白髪になる、というわけです。
『毛髪の色を決めるのは何か』
髪の毛や体毛などの毛髪には、人種や遺伝によって特定の色が付いています。この毛髪の色を決定しているのが、メラニン色素です。
メラニン色素は、皮膚を紫外線から防ぐ役割を持つと同時に日焼けの原因になるものであることがよく知られています。
メラニン色素には、黒または茶褐色のユーメラニンと赤褐色または黄色のフェオメラニンの二種類があります。このユーメラニンとフェオメラニンの働きによって、黒髪や金髪などの毛髪の色が決まるのです。逆に、この二種類のメラニン色素が完全に失われた毛髪が白髪になるのです。

白髪の原因はたくさんある。。。

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(1)紫外線
細胞が老化する大きな原因となる紫外線。髪で隠れる頭皮には影響が少ないとお思いではないでしょうか?実は頭皮は常に太陽の方に向いているので、紫外線ダメージを受けやすいのです。
(2)ストレス
ストレス・心労で一気に白髪が…なんて話をよく耳にしますが、これは本当です。人間はストレスを受けると活性酸素が発生します。活性酸素は細胞の老化を進めてしまうのです。
(3)栄養不足
体の細胞は日々分裂して作りかえられています。バランスのいい食事で栄養を送り続けなければ、細胞の老化は早くなります。
(4)遺伝
親に白髪が多いと、自分も白髪に…と言われますが、これは遺伝的に元々 「色素幹細胞」が弱いということが挙げられます。
加齢

白髪も薄毛も、加齢に伴って起こります。
白髪の場合は、加齢によってメラニン色素を生成するための酵素である「チロシナーゼ」が減少することが原因です。
一方の薄毛は、加齢によって美しく健康な髪を保つのに役立つ女性ホルモン「エストロゲン」が減少することによって起こります。
どちらも加齢によって起こることではありますが、内容には少し違いがあるといえるでしょう。

まだ若い10代、20代のうちに生えてくる白髪は気になるもの。
突然、若白髪が増えた場合、ときには深刻な自己免疫疾患などが背後に隠れていることがある。

『甲状腺疾患』 甲状腺におけるホルモンの産生および分泌に異常が起こる病気。
『悪性貧血』   ビタミンB12の吸収障害による欠乏が原因となる貧血。
『尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)』 別名、白なまず。皮膚の色素の一部が脱色するため、その部分の髪が白くなってしまう。
『フォークト・小柳・原田病』 血液中のリンパ球が、自分の眼のぶどう膜や皮膚、髪の色素細胞を破壊する。

原因は老化や遺伝、ストレスなど色々とありますが、「何らかの理由でメラニン色素が充分に作られなくなる」という点は共通していますね。若い世代の場合は病気の可能性まであるとは。。。

白髪にも2種類あるそうです

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白髪の約8割は毛根のメラノサイトが完全に消失してしまっているタイプでこのタイプは現代の技術では改善することはできません。今のところ染めるしかないです。
ただ、メラノサイトが消失している場合の白髪を黒髪に戻す研究は行われているようです。
白髪の約2割が毛根のメラノサイトは存在しているがメラニンが生成されておらず休止しているタイプのものであり、髪の途中から白髪になっているという特徴があります。
実は白髪には2タイプあったのですね。ご自身がどちらのタイプかよく観察し理解したうえで、改善と予防を施してあげましょう**

予防と改善

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食生活に取り入れるべき栄養素

髪の毛の健康のためには、1日に必要な栄養素を十分に摂取することが大切です。髪の毛の材料となるたんぱく質はもちろんのこと、亜鉛、銅、鉄分などのミネラルも必要です。
亜鉛は、摂取したたんぱく質をケラチンに変えるときに必要となる成分です。
銅は、チロシナーゼという酵素を合成するときに必要となる成分です。チロシナーゼは、髪の毛を黒くするメラニン色素の合成に必要となる酵素です。
鉄分は頭皮の血流を良くし、酸素や栄養を運ぶために必要な成分です。

これらの栄養素が不足すると、白髪が生えたり、髪が抜け落ちたりします。髪の毛特に女性はミネラルが不足しがちですので、意識して取り入れるようにしましょう。

20代の白髪は、「病気になる程ではないけれど、心と体もいたわってあげてね」という、体からのメッセージ。ここで健康に興味を持つ事は、美しさを保つ為にも、とても良いキッカケになるはずです。
腎臓と髪の毛の関係
腎臓機能が低下すると、抜け毛、白髪が増えます。
アルコールの過剰摂取も怖いですが、水分の摂り過ぎも危険です。
白髪に有効な対策方法は、「毛の根元からカットをする」か「染める」のが頭皮にダメージが一番少なくできます。
①毛の根元からカットする
白髪が数本の場合には、目立たないように出来るだけ根元でカットしましょう。
カットする本数が増えたり、自分ではカットが難しくなった時には染める方法に切り替えていきましょう。
②染める
白髪の量が増えてきて気になる場合には、思い切って染めてしまいましょう。染める事で、白髪を気にしなくなりストレスが減ります。
白髪染めは、何度も繰り返すと頭皮にダメージを与えてしまいます。白髪染めには、できるだけ頭皮のトラブルになりにくい、刺激の低いもの選ぶと良いでしょう。
デメリットばかりと思っていた白髪ですが、こうして見て考えてみると、ストレスや栄養失調や病気などのサインといった可能性があることがわかりました。
ただ染め直すだけでなく、今一度ご自身の身体と心もいたわってみてあげてはいかがでしょうか?

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