女性用の育毛剤に使われている有効成分をご紹介します。効果を知って育毛剤選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
育毛剤にはどんな成分が入っているのか調べてみました。
女性用育毛剤も、配合される有効成分の種類や配合量、効能や効果によって、化粧品、医薬部外品、一般医薬品、医療用医薬品――の4つに分類され、有効成分として①抗男性ホルモン剤、②血管拡張剤、③栄養補給剤、④抗脂漏剤、⑤保湿剤、⑥抗炎症剤、⑦頭皮代謝活性化剤、⑧抗菌・殺菌剤、⑨角質溶解剤、⑩抗酸化剤――といったものが含まれています。
抗男性ホルモン剤
女性でも、薄毛・抜け毛の原因の一つに男性ホルモンの影響があります。
体内の細胞内で5α-リダクターゼという酵素の働きによって、男性ホルモン「テストステロン」が「ジヒドロテストステロン(DHT)」と呼ばれる男性ホルモンへ転換されて、DHTが男性ホルモンレセプターと結合すると髪の毛の発育をつかさどる毛乳頭※に悪影響を及ぼし、毛髪の成長を阻害してしまいます。
〔よく用いられる抗男性ホルモン剤〕
アロエエキス、亜鉛、エチニルエストラジオール、オキセンドロン、オトギリソウエキス、キナエキス、ジエチルスチルベストロール、センブリエキス、ノコギリヤシエキス、ホップエキス
主な女性用育毛剤の成分(4)ヒオウギエキス | スキンケア大学
血管拡張剤
頭皮のすぐ下には抹消の毛細血管がたくさんあります。これらの血管が縮小してしまうと血流が悪くなるので、頭皮や髪に栄養がいきわらず、薄毛や抜け毛の原因になります。血管拡張剤は、抹消血管を拡張することで、血行・血流を促進し育毛効果をもたらします。
〔よく用いられる血管拡張剤〕
エビネエキス、サンザシエキス、トウキエキス、酢酸トコフェノール、ローヤルゼリーエキス、ニコチン酸アミド、グルコシルヘスペリジン、チョウジエキス、チンピエキス、クジンエキス、ヒキオコシエキス、ジオウエキス、アルニカエキス、カミツレエキス、ゴボウエキス、ニコチン酸ベンジル、人参エキス、オランダガラシエキス、ニンニクエキス、プラセンタエキス、イラクサエキス、塩化カルプロニウム、クジンエキス、セファランチン、センブリエキス、ビタミンE、トウガラシチンキ、ショウガエキス、ゴマ油、ハッカ油、ショウキョウエキス、スペアミント油、イチョウエキス
主な女性用育毛剤の成分(5)オランダカラシエキス | スキンケア大学
主な女性用育毛剤の成分(2)センブリエキス | スキンケア大学
栄養補給剤
頭皮や髪の栄養補給は、体の内側の血管から与えられる栄養と、育毛剤などで体の外側から与えられる栄養の2つが大切です。
そこで、育毛のためには、食生活の改善の他、頭皮や髪に必要なビタミン類などの栄養を外部から与えることで、頭皮細胞を活性化させることが大切です。〔よく用いられる栄養補給剤〕
ビタミンB2、ビタミンB6(塩酸ピリドキシン)、ビタミンA、ヒバマタエキス、BCAA、発酵エキス、各種アミノ酸、亜鉛、海藻エキス、ヘマチン、カギイバラノリエキス、ゼイン、アムラ、サンシャエキス、ユッカグラウカ根エキス、パントテニルエチルエーテル、ビオチン、スレオニン、セリン、アセチルメチオニン、イノシトール、システィン、セリン、ワレモコウエキス、CTP、ポリリン酸、ケラチン、ヨウ化ニンニクエキス
保湿成剤
〔よく用いられる保湿剤〕
アロエ抽出液、オトギリソウエキス、海藻エキス、キトフィルマー、キナエキス、ゼニアオイエキス、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸、ヒアルロン酸、オタネニンジンエキス、ミカンエキス、ユズエキス、アルテア抽出液、ワレモコウエキス 、サンザシエキス、イチョウ葉エキス、BG、米ヌカエキス、ヒオウギエキス、ジオウエキス、キナエキス、松エキス、オドリコソウエキス、スギナエキス、ヒバマタエキス、オオウメガサソウエキス、カカオバター、アマモエキス、トウキンセンカエキス、ローヤルゼリーエキス、レモンエキス、シルクエキス、オレンジエキス、アセロラエキス、プルーン分解物、チェリモヤ果実エキス、キュウリ果実エキス、加水分解オクラ種子エキス、アムラ、シカカイ、ハスエキス、プラセンタエキス、コラーゲン
・イチョウ葉エキス
イチョウの葉から抽出したエキスになります。
医薬品として利用されている実績があります。
頭皮の保湿を守るといわれており、育毛剤の多くに含まれています。